画材系のブログを読んでいたら、額装の仕方の記事があった。私は普段デジタル中心でアナログイラストはきちんと描いたり額装したりの発想があまりなかった。だから、額装そのものがあまりピンと来なかったけど、昔もらったイラストのことを思い出した。
その時は夜のお店で働いていて、私の誕生日に何人かのお客様からドリンク、シャンパン、差し入れのケーキ、お花、プレゼントをいただいた。
店員としては、シャンパンが1番嬉しかった。成績として認められる気持ちになるから。次にドリンクや言葉、ケーキ、お花。
モノとして残るプレゼントは、消耗品やある程度自分の好みに合っていればありがたく使わせてもらうけど、ぬいぐるみやアクセサリー、かさばるものは正直困る。もちろん気持ちは大変にありがたい。
その中で、○○(名前)ハッピーバースデーとシールでデコられた、私の推しを模写したであろうイラストを額装されたプレゼントをいただいた。べらぼうに上手いとか、職業がイラスト関係ではない素人の作品。モノとしてはかなり困る部類だ。
それをくれたのは小中学生ではなく、ガールズバーのお客さんだ。少しハゲかけたおじさんだった。普段のお話は上手じゃないし、若干自分中心で(お客さんだからそれでいいのだが)ドリンクを微妙に渋る。悪い人ではないけど、面倒という立ち位置だった。
ちょっと面倒なおじさんからの自作イラスト。改めて文字に起こしてみても、微妙に困る。
だけど、プレゼントとかこつけて連絡先を渡してきたり、無理に聞き出そうとしたり、見栄を張って高価そうな(実際は高価ではない見栄えだけの)アクセサリーなんかを渡そうとする人もいた中で、そのプレゼントは別枠になった。
私の推しを覚えてイラストを描いてくれた。その労力と、名前とハッピーバースデーのメッセージ、たとえ100均のであっても、額にまで入れる丁寧さ。さらに、連絡先もなく、自分の名前もなく、かわいいとか好きだとか、他の文字もない。誕生日のお祝い、それ以上でもそれ以下でもない。
このことを思い出して、同じイラストでも額に入れると丁寧さや完成度、姿勢というか、格が変わる気がする。
モノとしてはやっぱり扱いに困るけど、記憶に残るプレゼントだったな。
